「高めようネットリテラシー」
2023年2月3日(金)午後6時から東京ウイメンズプラザにて、NPO法人CHARMS法人設立記念イベントが開催されました。天候は曇りで寒い一日でした。
秋から準備を重ねていたNP法人の申請も無事に認められて、NPO法人準備室から正式にNPO法人CHARMSの活動がスタートしました。
会場とオンラインと同時開催でしたが、会場参加数28人、オンライン参加数58人、合計86人の参加になりました。
代表理事の田口瑞子の挨拶
NPO法人の立ち上げへの思いを熱く語りました。
基調講演「犯罪やトラブルの現状を正しく知り、ネット利用のセキュリティを高めよう!~今こそ身につけたいデジタルシティズンシップ~」(ネット教育アナリスト 尾花紀子)
基調講演はネット教育アナリスト尾花紀子氏「犯罪やトラブルの現状を正しく知りネット利用のセキュリティを高めよう!~ 今こそ身につけたいデジタルシティズンシップ ~」
と題して、インターネットで起きている様々なトラブルや犯罪について具体的な事例を出しながら、私たちが考えていかなくてはならない「デジタルシティズンシップとは?」についてわかりやすくお話ししてくれました。
また、国際ロマンス詐欺についての注意喚起「誰もが被害者になりうる!」という心理的バイアスのお話もとても興味深いものでした。
講演「データが語る、詐欺被害者が警察に届け出ない理由、届け出た場合の結果」(監事 武部理花)
団体監事、武部理花による「データーが語る!被害者が警察に届け出ない理由、届出た場合の結果」について、過去に寄せられたアンケート集計をもとに被害者心理についてと、日本の警察の国際ロマンス詐欺に対する対応についてお話ししてくれました。
海外からの特殊詐欺の対応について、これから日本の警察が考えていかなくてはならない対応と法律の改正要望など考えさせられる話でした。
講演「国際ロマンス詐欺・なぜ騙される?その手口と被害者心理」(副理事 新川てるえ)
新川てるえによる「国際ロマンス詐欺、なぜ騙される?その手口と被害者心理」について、新川が活動を始めるきっかけになったあるシングルマザーの被害の話と紐付けて、詐欺師が使うマインドコントロールの手口についてお話ししてくれました。
実際に被害者の事例をもとにどんな手口なのか?そしてどのようにマインドコントロールされていくのか具体的でわかりやすい話でした。
「マインドコントロールされたら誰もが被害者になる」そんな怖さを感じました。
参加者からの声(アンケートより一部抜粋)
とてもわかりやすく興味深く聴くことができました。「 自分は大丈夫…」はないんですね。 これからのネット社会への不安もありますが、便利を安全に使えるよう、娘にも帰宅したら話したいと思います。 ありがとうございました!
国際ロマンス詐欺も含め、多様化するSNSからダダ漏れする個人情報を悪用されてしまうことにもっと危機感を持つべきだと改めて感じました。司会進行もスマートでしたし、スピーカーの皆さんのトークに引き込まれ拝聴しました。ありがとうございました。
皆様の貴重なお話とても身にしみました。私自身被害者なのですが、典型的なパターンであることは承知の上で被害後の心理状況など心当たりがあるものにハッとさせられました。被害者同士で支えられるようSNSを通して繋がりも増えましたが、誰かを傷つけないように改めて冷静な立ち止まりを心がけるべきだなと痛感いたしました。
大人がネットの怖さを学ぶ機会はあまりないのでとても良い勉強になりました。思い返すとfacebookでそれと思われる友達申請を何度か受けたことがあり、意外に身近な事件であることに怖くなりました。警戒心はあるつもりでしたが、加害者側にはそれを崩す技があると感じました。万が一の時の警察の受け入れ態勢、法の整備も早く整ってくれることを願います。大変有意義なお話をありがとうございました。”
貴重なお話を聞けました。やはり、警察の動きや、法改正の必要を感じました。代表の田口さんが、ご自身の被害のことをちゃんとお伝えしたスタートは、素敵だと思います。尾花さんの分かりやすいベースの整理ができました。武部さんのデータをもとに話して頂いてよかった。新川さんの事例からの話が分かりやすく、勉強になりました。
イベントを終えて一言
イベントの成功をスタートに、これからもスタッフ一同、力を合せて頑張ります。
一緒に活動してくれるボランティアスタッフ、活動を会費で支援してくれる会員も広く募集していますので、どうか応援してください。