主題分析

テーマ分析(Thematic Analysis)とは

テーマ分析とは、インタビューの逐語録、アンケートの自由記述、日記、記事などのテキストデータ(質的データ)の中から、共通する「パターン(テーマ)」を見つけ出し、分析する手法のことです。

数値で測る「定量分析」とは異なり、「人々がどのように感じ、何を重視しているのか」という意味や本質を探る際によく使われます。


テーマ分析の主なプロセス

一般的には、ブラウンとクラーク(Braun & Clarke)が提唱した「6つのステップ」が世界的に活用されています。

  1. データの習熟: データを何度も読み込み、全体像を把握する。

  2. 初期コードの生成: 気になる箇所に「ラベル(コード)」を貼っていく。

  3. テーマの探索: 似たようなコードを集めて、大きな「テーマ(共通項)」の候補を作る。

  4. テーマのレビュー: 集めたデータが本当にそのテーマに合っているか確認・修正する。

  5. テーマの定義と命名: 各テーマの内容を整理し、一言で表す名前をつける。

  6. レポート作成: 分析結果をまとめ、説得力のあるストーリーとして記述する。


なぜテーマ分析が使われるのか?

  • 柔軟性が高い: 特定の理論に縛られず、幅広い研究やビジネスシーン(顧客の声の分析など)で使えます。

  • 膨大なデータを整理できる: バラバラな意見を「テーマ」というグループに分けることで、全体像をシンプルに理解できます。

  • 深い洞察が得られる: 単なる単語の出現頻度(テキストマイニング)ではなく、その裏にある「文脈」や「意図」を汲み取ることができます。


活用例

  • ビジネス: 「ユーザーがなぜこのアプリを使い続けているのか?」という本音を探る。

  • 医療・福祉: 「患者が治療中に感じている不安の正体」を明らかにする。

  • 教育: 「学生が授業に対して抱いている学習意欲の源泉」を特定する。

ポイント:

テーマ分析は「何回言及されたか」という量よりも、「どのような意味が含まれているか」という質に焦点を当てます。

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