被害後の処置

警察へ行き相談書や被害届けを作成してもらう

警察に行く前に状況を説明できるものがあるか確認しましょう。

参考例)
・国際ロマンス詐欺師と接触したアプリ
・ラインのトーク履歴
・どの金融機関からどの金融機関へ振り込んだ記録

上記の証拠から何日に国際ロマンス詐欺師と接触し、何日にお金をいくら振り込んだなど事前にメモをしておくと説明がしやすくなります。

警察に状況を説明するには数時間かかる場合もあります。時間は余裕をもって確保しておきましょう。

状況を説明したら警察の相談記録や被害届受理番号を発行してもらうようにしましょう。

詐欺にあったという記録を残しておくと、給付金申請やその後の調査の進行を確認するのに役立ちます。「給付金申請のため」と伝えるとわかりやすいでしょう。

国際ロマンス詐欺にあったという記録があると、まごころ奨学金など制度の証明として有効になります。

「まごころ奨学金」とは、振り込め詐欺救済法に基づく預保納付金を活用し、高校、大学、大学院、短大、専修学校(専門課程・高等課程)の通学を希望している犯罪被害者の子どもを対象に給付が受けられる制度です。
https://nf-yoho.com/scholarship/index.html

残念ながら国際ロマンス詐欺の場合、海外からのインターネットアクセスによって行われているため犯人を特定し逮捕することは非常に困難です。被害記録はとりますが捜査は進まないことが多いのですが、記録番号を貰うことによって、捜査のきっかけとなる場合もあります。

振り込んだ口座を凍結(取引停止)させましょう。

振り込んだ口座にお金がまだ残っていれば、取り戻せる可能性があります。

平成20年6月21日に振り込め詐欺救済法が施行されており、振り込んだ口座が犯罪利用預金口座等である疑いがあると認められれば、口座を凍結(取引停止)させることができます。

本人が金融機関へ被害状況や口座情報を連絡し、犯罪利用預金口座等である疑いがあると認められれば、口座を凍結(取引停止)させることができます。

銀行の連絡先電話番号は、下記のサイトに記載してあります。
全国銀行協会 詐欺被害にあったときの銀行一覧と連絡先 (https://www.zenginkyo.or.jp/hanzai/information

金融機関に被害の状況などが上手く伝わらなかった場合や理解が得られなった場合などには、先に警察へいくことを進められる場合があります。

その際は、先に警察へ行き警察で凍結(取引停止)してもらうように依頼しましょう。もしくは、警察に行ってから再度金融機関へ凍結(取引停止)を依頼しましょう。

警察に報告していることを伝えれば、金融機関に口座を凍結(取引停止)してもらえる可能性が高まります。

参考サイト
・全国銀行協会 振り込め詐欺救済法とは(https://www.zenginkyo.or.jp/hanzai/rescure/

・全国銀行協会 振り込め詐欺救済法における口座凍結手続きについて (https://www.cao.go.jp/consumer/iinkai/2011/054/doc/054_110520_shiryou3-3.pdf

口座を凍結(取引停止)後、金融機関へ「振り込め詐欺救済法」を適用してもらえるように依頼しましょう。

支払い額は、口座の残高や被害にあわれた方の数によって変わってきます。支払い手続きは90日以上かかります。
預金保険機構 手続きの流れ(https://furikomesagi.dic.go.jp/process.html

口座の残高やいつ凍結(取引停止)されたか金融機関が教えてくれない場合がありますので下記のサイトで振り込んだ口座が公告されていないか定期的に確認しましょう。
預金保険機構 振り込め詐欺救済法に基づく公告(https://furikomesagi.dic.go.jp/

振り込んだ口座が公告されていた場合には、金融機関へ支払いを申請しましょう。

インターネットの広告にはこの手続きを代行してやってくれる、弁護士事務所がありますが、高額な着手金がかかるので自分でやることをお勧めしています。

深追いしない

弁護士に依頼しても、犯人を逮捕できたという事例は聞いたことがありません。 悔しい気持ちはとてもわかりますが、詐欺だと気が付いたら深追いしないで相手をブロックして、2度と連絡がとれないようにしましょう。

詐欺師は絶対に嘘を認めないし、さらなる嘘を重ねて被害者からお金を巻き上げようとします。リカバリー詐欺まで企てる詐欺グループがあります。 リカバリー詐欺とは傷ついた被害者心理を操り、被害者を助けるふりをして別の詐欺を企てます。

また、詐欺師であることを伝えたとたんに開きなおり、 「騙されたお前が悪い」 「お前のようなブスを本当に好きになるわけないだろ」 などと酷いメールを送ってくる詐欺師もいます。 信頼を裏切られたというだけで、悲しみに打ちひしがれているのに、さらにひどい仕打ちを受けて、立ち直れなくさせられる二次被害に遭わないように気を付けましょう。

写真に写っている人を探し出したりしないでください。写真の人も写真盗用被害者であり、あなたとその人は無関係だからです。 あなたが交際していた相手は写真の本人ではありません。

彼らは犯行グループで詐欺を働いており、現在は単独犯は皆無です。深追いして関わると危険です。

自分自身をケアする

警察や金融機関などへの報告が終わったら、次はあなた自身の心の健康と安定のために集中しましょう。 詐欺被害は心的外傷を残すもので、ここで自分のケアをしないと鬱などの病気につながる危険性があります。

被害者の方が気持ちを分かち合う場として、無料のオープンチャットを開設しています。被害に遭い、誰にも話せない気持ちを共有したいとき、同じ境遇の仲間と話してみませんか。被害者以外の方のご参加はお断りしています。
参加希望の際は、LINEの無料相談にお越しください。その際に、『オープンチャット参加希望』とお書きください。スタッフよりご案内いたします。※金銭被害の無い方や、被害者以外の方のご参加はお断りしています。
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NPO法人charms ストップ国際詐欺FBページ(https://www.facebook.com/romance.sagi.jp

国際ロマンス詐欺被害者のための心理カウンセリング

NPO法人CHARMSでは詐欺被害にあった方に、専門の心理カウンセリングをおすすめしています。

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※被害に遭われカウンセリングを受けられた方々の感想も掲載しています。(個人に関わる情報は、適宜加工させていただいています。)
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