2026-08

CHARMS記事

「私は騙されない」その油断こそが、詐欺師のいちばんの狙い目です~SNS型詐欺・国際ロマンス詐欺は誰を狙うのか。6本の研究論文が出した、身も蓋もない答え

「どんな人がSNS型詐欺・国際ロマンス詐欺に狙われるのか」。答えは「誰でも」です。Whitty(2018)からKoning(2024)まで、査読付き論文6本が示した被害者像の実像と、年齢・性別・学歴・性格をめぐる思い込みの誤りを、被害者支援NPOのCHARMSの研究者が解説します。
被害者学

失ったのはお金だけではない――投資詐欺の被害者15人の語りが示す「被害後の長い時間」

投資詐欺の被害は金銭だけで終わりません。フィリピンで行われた質的研究(Gano, 2026)は、被害者15名の語りから、加害者の段階的なグルーミング手口と、経済・感情・精神保健・社会関係・家族に及ぶ五層の影響、そして回復を支えた四つの要素を明らかにしました。被害者非難を避け、支援と政策の視点から詳しく解説します。
被害者学

デジタルメンタルヘルスの専門家が投資詐欺被害当事者として問題提起─被害から1〜2年続くPTSDと、支援が届かない空白期間

ネット詐欺の被害はお金だけでは終わりません。オーストラリア・グリフィス大学Balcombe先生の論文(2025)は、投資詐欺の被害者25名の事例から、PTSDが損失額に関わらず1〜2年続くこと、支援につながる人が少数にとどまることを明らかにしました。SNS型投資詐欺の心理的影響と支援の課題を、研究の限界も含めて丁寧に解説します。
被害者学

詐欺被害者の心はどう傷つくのか——経済的損失を超えた精神的後遺症を解明した最新システマティックレビュー

詐欺被害者はうつ・不安・恥・自己非難などの深刻な精神的後遺症を抱えている——21件の実証研究を統合した最新システマティックレビューが明らかにした、経済的損失を超えた「見えない傷」の実態と支援のあり方を解説します。