マネーロンダリングとは、犯罪で得たお金の出所を隠し、正当なお金のように見せかける行為です。日本語では「資金洗浄」とも呼ばれます。
たとえば、詐欺や薬物犯罪などで得たお金を、そのまま使うと捜査機関に追跡される可能性があります。そこで犯罪者は、他人名義の口座や架空の口座を使って何度も送金したり、不動産・高級車・宝石・暗号資産などを購入したりして、お金の流れを分かりにくくします。
マネーロンダリングは、一般的に次の3つの流れで行われます。
1. 配置
犯罪で得た現金を銀行口座に入れるなどして、金融システムの中に持ち込みます。
2. 階層化
複数の口座に送金を繰り返したり、株式・不動産・暗号資産などを使ったりして、お金の流れを複雑にします。
3. 統合
出所が分かりにくくなったお金を、正当なビジネスの利益や資産のように見せかけて使える状態にします。
具体的には、他人名義の口座を使った送金、不動産や高級品の購入と売却、カジノの利用、暗号資産を使った資金移動などが悪用されることがあります。
マネーロンダリングが重大な犯罪とされるのは、犯罪で得たお金を使える状態にしてしまうことで、さらに別の犯罪やテロ活動の資金源になるおそれがあるからです。また、健全な経済活動をゆがめる原因にもなります。
そのため、金融機関では本人確認や取引のチェックが厳しく行われています。日本でもマネーロンダリングは法律で厳しく罰せられます。さらに、自分の銀行口座を他人に売ったり貸したりする行為も、犯罪に利用される可能性があり、処罰の対象になることがあります。