学術研究への協力体制整備に向けたお知らせ

学術研究へのご協力について お知らせ
学術研究へのご協力について
お知らせ

NPO CHARMSでは、SNS型詐欺の被害実態や被害後の回復過程を社会に正しく伝え、今後の支援・予防・制度改善に役立てるため、学術研究への協力のあり方について検討を進めています。これまでCHARMSでは、研究・報道等を目的とした被害経験者の紹介については、原則として慎重な立場を取ってまいりました。SNS型詐欺の被害経験は、金銭的被害にとどまらず、心理的苦痛、家族・友人関係への影響、社会的偏見や被害者非難など、深刻な二次被害につながる可能性があります。また、匿名であっても、被害額、被害の経緯、居住地域、職業、家族構成、写真や映像の背景など、複数の情報が組み合わさることで個人が特定されるリスクがあります。そのため、協力者ご本人の安全と尊厳、心理的負担への配慮を最優先に考える必要があります。

一方で、SNS型詐欺の実態や被害後の回復過程を明らかにし、よりよい支援や予防につなげていくためには、被害を経験された方々の声や、支援現場で蓄積されてきた知見を、適切な形で研究に反映していくことも重要です。CHARMSでは今後、十分な説明と同意、個人情報保護、心理的安全性への配慮を前提として、研究協力の機会を希望者にご案内できる体制づくりを進めていく予定です。ただし、現時点で直ちに被害経験者をご紹介するものではなく、研究内容や依頼方法によっては、ご期待に沿えない場合がありますことをあらかじめご了承ください。

研究協力をご希望の研究者・研究機関の方には、研究の目的、方法、対象者への依頼内容、想定される負担、個人情報の取り扱い、匿名性・安全性への配慮、謝礼の有無、倫理審査の状況等について、事前に資料をご提出いただく形を想定しています。CHARMSではその内容を確認したうえで、協力の可否や協力方法を検討いたします。インタビューなどの参加は、あくまで被害経験者ご本人の自由意思に基づくものであり、必要人数を確保できない場合や、協力希望者が集まらない場合もあります。

また、CHARMSによる無償の協力は、単に協力者の募集・紹介を行うこと自体を目的とするものではありません。得られた知見が、被害者支援、予防啓発、社会的理解の促進、制度改善に資する形で還元されることを重視しています。研究者の皆様には、研究成果の共有、実務現場へのフィードバック、共同発信、研究設計、調査内容の検討、被害実態に関する知見の提供、結果の解釈等に実質的に関与する場合の研究上の適切な位置づけについて、相互に意義ある連携となるよう、事前にご相談いただけますと幸いです。

なお、学部生・大学院生の卒業論文・修士論文等に関するご相談については、教育的意義を踏まえ、可能な範囲で協力を検討いたします。ただし、被害経験者へのインタビュー協力者の募集・紹介には、心理的負担やプライバシー保護、研究倫理上の慎重な配慮が必要です。そのため、学生の方からのご依頼については、原則として被害経験者のご紹介ではなく、CHARMSスタッフへのインタビュー、活動内容に関するご説明、公開資料のご案内等を中心とした協力とさせていただく場合があります。また、研究協力後には、提出後の論文要旨、研究結果の概要、または完成版の共有をお願いしております。研究成果を支援現場や予防啓発に活かしていくため、成果のフィードバックにご協力ください。

SNS型詐欺被害に関する学術研究が、被害者の尊厳を守りながら、社会的に意義ある知見として蓄積されることを願っています。研究協力をご希望の方は、上記の趣旨をご理解のうえ、お問い合わせください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました