SNS型投資詐欺

SNS型投資詐欺とSNS型投資ロマンス詐欺

1. 警察庁によるそれぞれの定義

警察庁では、非対面でSNS等を利用して行われる詐欺を大きく以下の2つに区分しています。

SNS型投資詐欺

SNSを通じて「投資すれば利益が出る」などと勧誘し、金銭をだまし取る手口です。

  • 端緒: SNS上の広告、ダイレクトメッセージ(DM)、または投資グループへの強制追加など。

  • 関係性: 投資の「指導者(先生)」や「アシスタント」、あるいは「成功した投資家」を装います。

  • 名目: 株式、FX、暗号資産(仮想通貨)などの嘘の投資話を持ちかけます。

SNS型ロマンス詐欺

SNSやマッチングアプリを通じて知り合い、恋愛感情や親愛の情を抱かせた上で、投資名目等で金銭をだまし取る手口です。

  • 端緒: マッチングアプリ、SNSのDM。

  • 関係性: 「恋人」「結婚相手候補」として接触します。

  • 名目: 「二人の将来の結婚資金を貯めよう」「自分だけが知っている特別な投資がある」と投資に誘導します。


2. 本質的な「だましのプロセス」の共通性

これらは入り口こそ異なりますが、**「非対面で時間をかけて信頼を築き、偽のプラットフォームへ誘導する」**という詐欺の構造(スキーム)は全く同じです。

プロセスの段階 共通する手口の内容
① 接触と信頼構築 数週間〜数ヶ月かけて毎日連絡を取り、相手を信用させる。
② 投資への誘導 「自分も儲かっている」「確実に利益が出る」と、偽の投資サイトやアプリを案内する。
③ 成功体験の演出 偽の画面上で利益が出ているように見せ、一度は少額の出金をさせて安心させる。
④ 追い込み 税金、手数料、保証金などの名目で、さらなる高額入金を執拗に要求する。
⑤ 遮断 資金が尽きたり、疑い始めたりした瞬間にアカウントを消して逃亡する。

3. 相違点は「信頼の色の違い」のみ

この2つの詐欺を分ける唯一の境界線は、**「ターゲットをコントロールするために、どの種類の人間関係を利用するか」**という点にあります。

  • SNS型ロマンス詐欺:【恋愛・情愛】

    「好き」「愛している」「君との将来のため」という感情的な依存を利用します。相手を失いたくないという心理や、愛する人を助けたいという情を利用するため、被害者は冷静な判断を失いやすくなります。

  • SNS型投資詐欺:【社会的信頼・師弟関係・友情】

    「投資のプロ」「儲けさせてくれる恩師」「共に稼ぐ戦友」という実利的な信頼を利用します。権威への信奉や、自分だけが特別に教わっているという選民意識を利用してマインドコントロールを行います。

結論として:

どちらも「SNSで構築された偽りの人間関係」を土台にした投資詐欺であり、相手が「恋人」の仮面を被っているか、「師匠・友人」の仮面を被っているかの違いに過ぎません。

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